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生誕50周年を迎えたランボルギーニ・マルツァルと“オフィシャル・コンクールデレガンス

今から50年前のこと。ジュネーブモーターショーにて、とんでもなくユニークなランボルギーニが発表された。マルチェッロ・ガンディーニの筆によるカロッツェリア・ベルトーネからランボルギーニに向けた4シーターカーの提案、マルツァルであった。

 

創始者であるフェルッチョ・ランボルギーニは現在のランボルギーニのイメージのベースとなるカウンタックのようなスーパスポーツカーを作ろうとは考えていなかった。フェラーリとマセラティの”いいとこ取り”をしたような、高品質なグラントゥーリズモを思い描いていたのだ。

であるから、品質や居住性には拘った。この点はランボルギーニ・アウトモビッリの指揮をパオロ・スタンツァーニへ譲ってからも主張したようだ。

 

「フェルッチョはモナコなどに正装して乗り付けても様になるクルマでなければと考えていた。そして大人4人がゆったりと乗ることのできるモデルを作りたいとも思っていた。彼は4ドアでもいいと考えていたようだが、私は違った。ランボルギーニのようなまだ歴史の浅いメーカーが4ドア高級サルーンのマーケットは参入するのは難しいと考えた。メルセデスやジャガーなどがブランドを確立していたからね。だからフル4シーターといっても、何か斬新なものを提案しなければいけないと考えたんだ」とスタンツァーニは以前のインタビューで語ってくれた。

 

彼の言うところの斬新な4シーター、それこそが、マルツァルのプロトタイプであった。2ドアであるが、大型のガルウィングドアを備えることにより、低車高でありながらも快適な乗降が可能となった。そしてエンジニアリング的にも斬新であった。ミウラなどに用いられた4Lエンジンを片バンクのみに切り取り、6気筒の2Lエンジンとし、それをリアにマウントしたのだ。このレイアウトにより比較的短いホイールベースながら4シーターとして必要充分なキャビンスペースを確保したというワケだ。

 

エクステリア、インテリアにはヘキサゴン(六角形)のモチーフを多用し、低く幅広いボディと相まって現在でも古さを感じさせない。まさにベルトーネ流の近未来テイスト炸裂の一台をといえよう。スタンツァーニもこのコンセプトには大いに入れ込んでいたようだ。彼がその少し前にカロッツェリア・トゥーリングと共に開発したスポーツワゴン、フライングスターⅡを進化させたものがこのマルツァルとも言える。残念ながらトゥーリングの崩壊と共にこのプロジェクトは中止せざるを得なかったのだが。

さて、このマルツァル・プロジェクトがどのような道を歩んで行くか。続きは、次回に・・・。

917日、スイスのヌーシャテルにて“ランボルギーニ&デザイン”と称すランボルギーニのオフィシャル・コンクールデレガンスが開催された。こちらもウェブサイト等でお楽しみ頂きたいが、まさにこの世界に一台のマルツァルが登場し、“ベスト・オブ・ベスト”を取得したのだ。

 

カテゴリー:ランボルギーニ

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