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ランボルギーニが輝くモントレーカーウィーク

フェラーリが創立する70周年記念の大ミーティングを開催したのに対して、ランボルギーニはより実質的な顧客獲得の為の企画を打ち出した。当地のクエールロッジに多数のモデルを用意したランボルギーニの拠点を構え、関心のある顧客たちはぞんぶんにテストドライブを楽しんだ。カーメルの海岸、山間部をつなぐワインディングロードの色とろどりの最新モデルが連なって快走していたのが印象的だ。

モントレーカーウィークの象徴ともいえるべブルビーチ・コンコースデレガンスでは1969年ミウラP400Sが並んでいた。周囲の戦前モデルをはじめとした、大多数を占めるくすんだ色調のクルマの中で、オレンジボディの鮮やかさとその美しいラインがひときわ強調されていた。なにせ、そのミウラが置かれているのが「戦後プリザーブドカーカテゴリー」であるから、周囲の“地味な”クルマ達とのコントラストはとんでもなく大きい。
「プリザーブドカー」というのは、そのクルマが誕生した時の状態をいかにそのままに保っているかが評価されるカテゴリーだ。ペイントも新車時より塗り替えることなく、インテリアのレザーもひび割れていたりして当然。つまり極力レストアされず、そのクルマの社歴相応に美しくヤレていることが評価される。このミウラも近くで見ると、ペイントや内装に自然な感じの経年変化が見られ、オーナーが長年の間、丁寧に愛用していたことがよく解る。
事実、この個体はセカンドオーナーが41年に渡って所有し続けたという。世界最高峰のクラシックカー・コンコースにおいてランボルギーニは存在感を見せてくれていたのだ。

モントレーカーウィークの間には、数多くのオークションが開催される。私たちは、オークションの本番まで、各会場に並んでいる様座mなクルマ達をじっくりと眺めることができる。展示車両には目安となる落札予想価格がほとんどの場合、記されており、現在の相場がよく解る。
モントレーの中心部に会場を抑えているオークションハウス大手、RMサザビーズの会場を覗いてみよう。そこにはライトブルーの1976年カウンタックLP400が展示された。LP400も生産台数は少なく後方視界確保の為(実際は?)に設けられたペリスコープ付きモデルとして、1億円超えが普通になってしまった。ミウラに続いてランボルギーニのオークション相場で大いに注目される1台だ。この個体には9900万円から1億3200万円の推定落札価格が付いていたが、果たして、最終的に1億2千万円程で落札された。まさにカウンタック人気の高さを見せつけてくれた。

コンコルソイタリアーノは名前の通り、イタリア車だけが参加できるイベントだ。ペブルビーチコンコースなどと違って、より、草の根的なカジュアルさがある。今回も新旧多くのランボルギーニが集まった。ゲストとしてランボルギーニの伝説的テストドライバーであるバレンティノ・バルボーニ氏が招待され、メインステージでは当時のオフレコ・エソードを披露し大ウケであった。
展示車両は近年、評価が大いに高まっているエスパーダが並び、熱い視線を浴びていた。
1975年当時の北米安全基準に適合させるための5マイルバンパーが装着されたままの個体を久しぶりにみた。(多くはヨーロッパ仕様へコンバートされている)

その歴史はまだ浅いが、富裕客層をターゲットとして、今やモントレーカーウィークで大きな存在感を見せるクエールロッジ。入場料も高いが、人数制限のあるチケットは発売開始と共に即完売となる。
ランボルギーニもここクエールの常連であり、今回もメーカーとしての大きなブースを構えた。ブースには「アドペルソナムforペブルビーチ」として特別仕様のアヴェンタドールSとウラカン・ペルフォルマンテ、そしてウラカンRWDスパイダーがお披露目された。
プレスカンファレンスには現在のランボルギーニNo.2であるチーフエンジニアのマウリツィオ・レッジャーニやチーフデザイナーのミッチャ・ボルカートらが並んだ。
もちろん、グリーンの上には、クラシック達も並ぶ。そこで注目を集めていたのはランボルギーニの初期モデル2台。イスレロとハラマだ。
ランボルギーニは創立当初、フェルッチョランボルギーニがオーナーでありCEOであった。その彼が考えていたランボルギーニ・スポーツカーのイメージは現在のモデル達とは少し異なっていた。つまり、ランボルギーニ=尖ったスポーツカーメーカーとは考えていなかったようで、マセラティとフェラーリの中間。どちらかといえばマセラティに近いようなグラントゥーリスモをイメージしていた。高性能ではあるが、居住性、信頼性にも拘り、富裕層にとっての、日常の足ともいえるクルマだ。まさに、このコンセプトに基づいて作られたのがイスレロとハラマであった。

ライター
越湖 信一 様

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